野球に近い?パラリンピックボッチャ

photo by Tom Page

レクリエーションでボッチャをされたい方に向けてのお話です。

パラリンピックルールのままでやると次第に下火になっていくと思います。
原因の一つは競技形式に不合理があるからです。

ここで言う競技形式はボッチャが4~6エンドで終わる仕組みであること。

当たり前のように4~6エンド制がありますが、ぜひ常識を疑ってみてください。
フラットに考えれば沢山の疑問が湧いてくるはずです。

パラリンピックの総得点制

パラリンピックルールでは個人戦とペア戦は4エンド、3対3の団体は6エンドです。
4~6エンドの総合得点を競うので、この形式を「総得点制」と呼びます。

似た競技で言えば野球です。
野球が9イニングの総得点を競うように、ボッチャは4~6エンドの合計得点を競います。

問題なのは総得点制は4~6エンドをこなせば必ず試合終了となることです。

具体的に言いますと、前半で大量リードを取った場合は、後半は守りに徹していれば勝てます。

青の立場からすれば、大量得点を狙うしかないのです。
よって仕掛けたいのですが、赤は守りの姿勢であり勝負してきません。

つまり初回に大量失点すると、後半の巻き返しはほぼ不可能になるのです。
これはボッチャに精錬すれば分かってくることであり、退屈な消化エンドを生む原因になっています。

消化エンドがつまらなくしている

4~6エンドの総得点制では、序盤に大量リードすれば勝てます。
追いかける側からすれば、負けが分かっていても最後までプレーを続けねばなりません。

これは消化エンドと呼べるものです。

話が脱線しますが、兄弟スポーツであるカーリングも総得点制です。

ただカーリングはコンシード(降参・コールド負け)というルールを採用することで消化エンドの発生を防いでいます。

ボッチャにコンシードはありません。

「負けが確定したけどルールだから最終エンドまでやる」
この経験を誰もがしているはずです。楽しくないですよね。

パラリンピックのボッチャが総得点制なのは意味があります。

ですが、この文章を読んでいる貴方はいかがでしょうか。

パラリンピックルールのままやらねばなりませんか?
違うのであれば次に紹介するノックアウト制を取り入れてください。

ノックアウト制(KO制)

ノックアウト制(KO制)は「〇〇点先取した方が勝ち」というシステムです。
※卓球の11点マッチやバレーボールの25点マッチに近いものですね。


ボッチャで10点マッチを行うと下の表のようになります。

「青は4点リードしたが巻き返しにあい赤が勝った」という試合です。

ノックアウト制の面白さは得点をしないと試合が終わらないということ。

例えば下の表のように7点リードしても逆転の芽はあります

総得点制で7点取られると逆転はほぼ不可能です。

ノックアウト制は最後まで可能性が残ります。

この仕掛けが白熱した試合を生みだします。

何より消化エンドが発生しません。

パラリンピックルールでやると、試合中に勝ち負けが確定し緊張感が途切れたことがあるはずです。

ノックアウト制は緊張感が最後まで続きます。
かなり疲れます。

ぜひノックアウト制でやってみてください。
面白さが格段に上昇しますよ。